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BUMPの「GO」歌詞解釈。”選ばれなくても選んだ未来”とは

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こんにちは。ただのbump好きです。

最近テレビのCM(グラブル)でbumpのGOがBGMとして流れてるのをよく見かけるので歌詞解釈していこうと思います。流行の曲の解釈をしてアクセス数稼ぐ作戦です。

楽曲情報とか

この曲は2016年2月にbumpが出したアルバム「Butterflies」の収録曲です。最近、グラブルファンタジーというゲームのCMソングとしてオンエアしています(2017年1月上旬現在)

www.youtube.com

↑MVも出てます!

 

http://j-lyric.net/artist/a000673/l0396da.html

↑ここに歌詞載ってます!

歌詞解釈

歌詞を引用しつつ解釈していくって流れでやっていきます。

 

歩くのが下手って気付いた ぶつかってばかり傷だらけ

どこに行くべきかもあいまい でこぼこ丸い地球の上

後述しますが、この曲は一人の人間の「」と「」について書かれています。

"歩くのが下手"=うまく人生という道のりを歩くことができない。

"ぶつかってばかり傷だらけ"=人生でつまずいた事が何度もあり傷ついている。

最初はこのような始まりです。人生をうまく立ち回れない(=歩くのが下手)な僕がこの曲の主人公(?)です。

"どこへ行くべきかもあいまい"という歌詞からもわかる通り、僕は人生において目標や信念というものをうまく見つけられずに迷子になっていることが分かります。

 

叱られてばかりだったから 俯いたままで固まった

遠くで響くトランペット 固まったままで聴いていた

このフレーズは2通りの受け取り方ができます。

1つ目は素直に受けとる場合。僕が何か悪いことをしてしまい叱られている場面が思い浮かびます。"遠くで響くトランペット"というフレーズからおそらく僕は中高生くらいでしょうか。

2つ目はすこし深読みする場合。

”俯いたままで固まった”=生きてく上でなにか失敗をしてしまい未来を見れずに前に進めない状態。

"遠くで響くトランペット"=自分とは遠い向こう側にいる楽しそうな人たち。叱られている僕との対比。

人生でつまずいて叱られてしまい未来を見れず前向きになれない僕。そして遠く聞こえてくる未来を見れて前向きな誰かが発した音を聴くことしかできない僕。という構図です。

 

途方に暮れて立ち止まって 泣いたら出来た水たまり

映した無数の煌めき 懐かしい声で囁くよ

俯いたまま固まってしまった僕は途方に暮れ、立ち止まり、水たまりを作るまで泣いてしまいます。しかし、その地面にある水たまりは空にある無数の煌めきを映し出します。

"無数の煌めき"=楽しかったこと、目標だったこと=宝石

人生でどうしようかわからなくなり立ち止まり下を向いた僕は、空に輝く無数の煌めきに気付きます。無数の煌めきとはつまり楽しかったことや目標だったこと。歌詞にある言葉を使えば宝石ということになります。

 

余談ですがbumpにはGOを初めとして「途方に暮れて地面を見たらそこには空が映っていた」というような構図の歌詞がいくつか存在します。(地面と空ということで「上下構図」と勝手に名付けます) 

 

①プラネタリウム(四畳半⇔宇宙)

四畳半を広げたくて部屋にプラネタリウムを作る歌です(余談なのでだいぶ雑な説明)

ここでは四畳半が地面、プラネタリウムが空に該当する上下構図です。

②メーデー(潜る⇔上がる)

君に嫌われた君を助けるために僕が水たまりに潜る歌です(雑)

ここでは(水たまりに)潜るが地面、(君と一緒に呼吸をするために)上がるが空に該当する上下構図です。 

③stage of the ground(大地に立っている⇔飛ぼうとした)

「迷いながら間違いながら歩いてくその姿が正しいんだ」のフレーズでおなじみの曲です。

ここでは大地に立っているが地面、飛ぼうとしたが空に該当する上下構図です。

④ハルジオン(ハルジオン⇔虹)

道端に咲く名もない花に勇気を見出す歌です。

ここではハルジオンが地面、虹が空に該当する上下構図です。

 

以上のようにbumpはたびたび「何か小さいものとそれに対応する大きなもの」ってな感じの構図で曲を展開させていってます。もちろんGOもその中の一つです。

余談おわり。

 

心が宝石を生む度に 高く浮かべて名前付けた

忘れられてもずっと光る 星空は君がつくったもの

先ほど「無数の煌めき」とありましたがそれがこの宝石のことです。宝石を浮かべたのは「心」。名前を付けたのは「体」。宝石を忘れたのは「体」。

宝石を忘れてしまったから、僕は立ち止まっていたことがここでわかります。

 

身体は必死で支えている どこであろうとただついていく

強くなくたって笑いたい 涙を拭った勇気の手

ひとつ前のフレーズが「心が」であったのに対してこのフレーズは「身体は」で始まっています。この対比は、一人の人間の心と身体について歌っていることを強調させる効果があります。

心が宝石(=目標、信念)を生み、強くもなく歩くのも下手な僕はただ「ついていく」ことを決心します。

「涙を拭った勇気の手」というフレーズからも途方に暮れて立ち止まった僕から一歩前に進んだ状態ということが分かります。

また余談になりますが、「ついていく」というフレーズはセントエルモの火でも登場します。

 

解り合おうとしたら迷子になる 近くても遠くてややこしくて面倒な僕らだ

だからついて来たんだ 解り易いだろう ちょっとしんどいけど楽しいよ

(注:セントエルモの火の歌詞です)

僕と君の距離感についてのフレーズで「ついていく」が登場します。僕と君はどんなに仲が良くても結局は他人同士。完全に解り合うのは不可能です。だからこそ君に「ついて来た」という意味です。

bumpは無責任な肯定や勇気付けというものを一切しません。今ある弱い自分を肯定した上で、その先のことを歌います。だからこそ無責任な相互理解という綺麗事ではなく「ついていく」というフレーズを使ったんだと思います。

www.marimo-star.com

↑以前セントエルモの火についてはブログ書いてます!よかったら見てね!!

余談おわり。

次は2番です。

 

皆が走って先急ぐ サーカスが来たってはしゃいでる

なんとなく僕も走りたい チケットも持っていないのに

"皆が走って先急ぐ"=未来に向かって真っすぐ歩んでいる人の比喩

周りが走っているから「なんとなく僕も走りたい」と考えます。しかし、チケットを持っていないことを自分が何よりも知っています。

"チケットも持っていないのに"=サーカスを見ることが出来ない=みんなと同じように未来に向かって真っすぐ歩めない

 

叱られるって思い込む 何か願った それだけで

ぶつかってばかり傷だらけ だけど走った地球の上

何か願っただけで叱られると思い込んでいる僕。1番の歌詞に「叱られてばかりだったから~」というのがあり2通りの解釈ができると書きましたが、「何か願ったそれだけで」というフレーズから後者の解釈が正しいことが分かります。

 

どうしたくてこうしたのか 理由を探すくせがある

人に説明出来るような 言葉に直ってたまるかよ

"どうしたくてこうしたのか"=人生において自分が決めてきた道に理由を求めてしまう。

何か願っただけで叱られると思い込んでいる僕。しかし、「人に説明できるような言葉に直ってたまるかよ」と恐怖を克服し前に進んでいきます。

 

とても素晴らしい日になるよ 怖がりながらも選んだ未来

君の行きたい場所を目指す 太陽は今日のためにあった

体は本気で応えている 擦りむく程度はもう慣れっこ

喜んでいいものなのかな 一生今日が続いてほしい

 "怖がりながらも選んだ未来"=ぶつかっても、傷だらけでも、叱られても恐れずに前に進むことを決心し選んだ未来

"君の行きたい場所を目指す"=君(=心)が望んだ未来へ向かっていくこと

ここの歌詞でも、心と体の対比が行われています。「君の行きたい場所を目指す」に対しての「体は本気で応えている」です。心が望んだ未来(=とても素晴らしい日)に向かうために擦りむく程度は気にせず僕(=体)がついて行っています。

 

誰かが誰かを呼んだ声 知らない同士 人の群れ

辺りは期待で溢れた 僕だって急いで走った

前半で出てきたサーカスの歌詞と似せてきています。違う点に関しては「チケット(=目標)を持っていない」か「傷付いても前に進めるか」という感じです。前半に比べて見違えるくらい前向きになっています。

 

何かが変わったわけじゃない 何かが解ったわけじゃない

ゴールに僕の椅子はない それでも急いで走った

思いをひとりにしないように 

"何かが解ったわけじゃない"=「どこであろうとただついていく」とあったように相互理解をしたのではなく、ついていっているということ。つまり心を必死に体が追いかけているということ。

"ゴールに僕の椅子はない"=椅子が用意されていない=必要とされていない=ゴール(=未来)に到着しても報われるわけではない

ゴールに僕の椅子がないことが分かっていても、急いで走った僕。それはなぜでしょうか。理由は歌詞に書いてあります。「思いをひとりにしないように」。自分自身から発せられた思いは宝石となり忘れられても光り続けています。その宝石に追いつけるのであれば、たとえ報われる未来じゃなくても走ってやろうじゃないか。という歌詞です。

またまた余談ですが、「ゴールに僕の椅子はなくても急いで走る」と似た内容がロストマンにもあります。

 

間違った旅路の果てに

正しさを祈りながら

注:ロストマンの歌詞です

 これはたとえ、過去の自分が間違った選択をして、今現在間違った人生(=旅路)を歩んでいたとしても、その人生や選択に正しさを祈ろうじゃないか。という歌詞です。

「今ある現状を認めたうえでその先について語る」というのがbumpの特徴って言いましたがこの歌詞にそれが凝縮されている気がします。

 

www.marimo-star.com

↑ロストマンについて以前書いたやつです!よかったら見てね!!

余談おわり。

 

とても素晴らしい日になるよ 選ばれなくても選んだ未来

ここまで繋いだ足跡が 後ろから声を揃えて歌う

 "選ばれなくても選んだ未来"=少し前の「ゴールに僕の椅子はない」にかかっている言葉だと思います。ゴールに椅子がないとわかっていても(=椅子を置く人に選ばれなかったとしても=報われないことが分かっていたとしても)その未来を選んだという意味。

正直、この「選ばれなくても選んだ未来」の解釈がめちゃくちゃ難しかったです。それと同時にこのフレーズがこの歌詞で一番伝えたこと、核の部分になっていると思います。

選ばれなくても選んだ未来でも、それを受け入れて傷付きながら歩んでいく過程こそが素晴らしい日になるってことなんじゃないでしょうか。「ここまで繋いだ足跡が後ろから声を揃えて歌う」というフレーズも、歩んできた過程を肯定している意味の内容だと思います。

 

心が宝石を生む度に 高く浮かべて名前付けた

強くなくたって面白い 涙と笑った最初の日

 "強くなくたって面白い"=たとえ歩くのが下手でもこれから歩いていく人生を肯定する意味。

"涙と笑った最初の日"=自分の現状を受け入れることができた状態。

「涙」と「笑う」という相反する言葉は、「傷だらけの体」と「宝石を生む心」というように、相反する心と体との折り合いがついた状態を表します。すなわち過去や現在、未来の自分を肯定することができたという意味です。

 

何かが変わったわけじゃない 何かが解ったわけじゃない

でこぼこ丸い地球の上

誰かが誰かを呼んだ声 知らない同士 人の群れ

でこぼこ丸い地球の上

 この歌詞全体を通して登場する「でこぼこ丸い地球」という言葉も、「でこぼこ」と「丸い」という相反する言葉です。相反する二つのもの(心と体)について歌っているからこそ、何度もこのフレーズを出したんだと思います。

 

まとめ

一見明るそうに見えてPOPなメロディーなのに、歌詞はめちゃくちゃ難解でした。一人の人間の心と体の相反する内容を歌った歌です(無理やりまとめる)

最後に、コメントとかしてくれるとめちゃくちゃ嬉しいです(ここはこうなんじゃね? とかでも全然嬉しい! bumpは100人が聞いたら100通りの解釈がありそうなバンドだから!)。ツイッターとかでこの記事呟いてくれたらもっと嬉しい!(定期的にエゴサしてこの記事呟いてくれてる人をRTするという迷惑になりかねない行為もします)